寺院改修工事

【完成！】

かなり長い期間を要しましたが、様々な職人さんが関わり、床下～天井まで改修・リノベーション工事が完了しました！
以前よりも明るい雰囲気になり、快適な空間になりました！

【手漉き和紙】

本物の草花をあしらった今では貴重な手漉き和紙。

【手漉き和紙】

木枠に納まった手漉き和紙。
照明の明かりが透けて見えると、さらに華やかに映ります。

【手漉き和紙】

本堂の天井に色が異なる３枚の手漉き和紙が納まりました。
本尊へ花が登っていくようなデザインです♪

【建具工事】

建具職人さんが天井に納める木枠を製作中。

【建具工事】

現場で納まり具合を見て微調整しています。

【建具工事】

順調に作業が進みます。
何の枠か気になりますよね・・・

【電気工事】

本堂の天井板の施工が終わり、照明を取り付けるための電気工事をしています。

【電気工事】

電気工事が完了し、照明が灯りました。

【欄間取り外し】

磨きなおすため、欄間を一度取り外しています。

【欄間磨き】

金で装飾され、細かな彫刻が施された欄間。
磨くと本来の輝きが表れます。

【外構工事】

【外構工事】

建物裏手はコンクリートを敷き込み、少し傾斜を付けることで自然と雨水が流れるようになっています。

【外構工事】

以前は山から水が流れてきて、それが床下に湿気もたらし、カビや木材の腐食に繋がっていました。
床下に水が流れ込まないよう、ブロックを積みました。

【外構工事】

これで大雨の時でも水が床下に流れず、周囲に排水されるようになりました。

【天井完成】

自然の木目と色合いが美しい天井へと生まれ変わりました。

【天井化粧板施工】

棟梁たちが手際よく化粧板を施工していきます。

【天井化粧板施工】

天井の化粧板には明るい印象の節無しのスギ無垢材を使用。
自社で自然乾燥させた完全オリジナルです！

【化粧板材】

寸法に合わせて現場でカット。
天井の面積が広く、材料もかなりの量です。

【天井工事】

以前の天井は天井の梁が少なく、野縁と呼ばれる天井の下地材の間隔が広かった。
天井工事としては、古いものを新しくするだけでなく、構造自体も強くします！

まずは、天井の梁が少なかったため、梁を増設し、地震の揺れに対して強い構造に。

【天井工事】

野縁の間隔が広いと、天井板の反りやひねりが発生しやすくなります。
改修では、野縁の間隔を狭めることで、反りやひねり対策を。

【小屋組み】

天井板を撤去すると、見事な小屋組みが現れました。
ただ、床下からの湿気の影響もあり、梁にもカビが発生し黒ずんでいました。

カビやホコリを除去したのち、新たに天井を仕上げていきます！

【天井解体】

天井を改修するため、既存の天井を剥いで解体していきます。

【天井解体】

長年の湿気や、天井の下地材の間隔（広すぎ）の影響で、天井板に反りやひねりが見られます。

【木札取り外し】

大切な芳名木札を丁寧に取り外します。

【床張り工事】

針葉樹合板の下地材の上に、床材を施工しました。

【無垢スギ床材】

床材には、調湿機能が高く、厚さが３０ｍｍもあるスギの無垢材を使用。
スギは空気層を多く含み天然の断熱材の役割も果たしてくれます。
こちらの床は節有のスギ床材です。

【床下地工事】

根太材の上に、針葉樹合板を施工しています。

【床下地工事】

大引きの上に『根太』と呼ばれる床を支える部材を施工します。

【床下地工事】

将来のことも考え、根太と根太の間隔は３３３ｍｍピッチと狭くすることで、後々たわんだりしないよう対策が取られています。

【床下地工事】

右側が元々の束柱と大引き、左側が新設（増設）した束柱と大引きです。

【基礎工事】

建物床下の束柱も傷んでいる箇所は交換します。

【基礎工事】

束柱を建てるための束石（つかいし）を並べていきます。

【床下工事】

以前の床下は、大引きの間隔が広かった影響で、床がたわんでいました。
今回の改修では、補強も兼ねて大引きを追加（新設）するため、その分束柱も改修前よりも増設しています。

【土台工事】

増設した大引きと束柱が組みあがっています。
『縁の下の力持ち』という言葉があるように、いくら高級な床材を使っていても、それを支える大引きや根太材がしっかりした材料・施工でないと必ずひずみが来ます。

【大引き材】

新設（増設）する大引き材には、当社で自然乾燥させた赤身（油分）が強くい芯持ちの骨太スギ材を使用。

【木部材】

点検で取り換えが必要と判断した部材と交換する材料です。
水や湿気に対しての耐久性を上げるため、塗装しています。

【木部材交換作業】

傷んでいた箇所をカットし、新しい材料と交換しています。

【部材交換】

新しい部材との交換しました。

【点検作業】

かなりの本数を交換する必要があります。

【点検作業】

改修工事の前に建物が水平か、傾いていないかをレーザーレベルを使い確認します。

【点検作業】

周辺環境にもよりますが、床下は湿気がこもりやすく、シロアリの被害も確認。

【点検作業】

裏手（北側）は大雨時には山から水が流れてくることや陽当たりの関係で、柱にも苔が付いていました。

【点検作業】

交換が必要な箇所に印を付けています。